「介護職」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
私の父は10年ほど前から認知症です。
軽度の頃は「デイサービス」を利用していました。
そのうち「ショートステイ」の回数が増え、自宅で母が父の世話を出来ないとなってからは「特別養護老人ホーム」へ入所しています。
ありがたいことに、どこの施設の方も本当に良くしてくださるのですね。
認知症の父にも優しく声を掛けてくれ、自宅介護をする母には労りの言葉を伝えてくれました。
そんな対応に、母はいつも感謝をしてます。
実は、もっと機械的だったり「仕事なんだから仕方ない」という割り切りが職員さんにはあるのかと思っていたのです。
自分の勝手な思い込みが恥ずかしくなります。
とりあえず「介護」受ける?
以前高校生の就職相談をした時、なかなか応募先を決められない大人しい感じの生徒さんがいました。
特に就きたい仕事もなく、介護の仕事なら出来るんじゃないか?と進路の先生に言われたとのこと。
この生徒さんとは会話も途切れ途切れでした。
「覇気がない」というか・・・。
それなのに「介護職」を勧めることに、ちょっと驚いたことがあります。
接客は合わないだろうし製造系も本人は乗り気じゃないとなると、高卒求人で応募できそうなのは介護?
先生にはそんな考えがあったのかも知れません。
でも、介護職は「とりあえず」で出来る仕事ではないですね。
「人」を相手にするということ、それも高齢者です。
認知症の方もいるので、意思疎通が出来ないことも多い。
「介護職」は、食事・入浴・排泄と生活の全てをお手伝いしていくお仕事です。
それなりの覚悟と相手への思いやりを持てなければ続きません。
「おばあちゃんと暮らしているのでお年寄りは好きなんです」という高校生もいます。
家族と他人は違うんですよ。
現実を知らないと、入社してからのギャップに若い子はついていけなくなり、離職となってしまうのです。
応募の前には「現場」を知ってもらうを、当たり前にしたいですね。
女性が多い職場だから求人にはひと工夫を
介護職は圧倒的に女性が多いですね。
特にお子さんがいる女性が、パートタイムで介護職に就くことがあります。
実は働きたい人はいるのに、条件が合わなくて応募には至らないケースを見かけます。
それは、時間と日にち。
幼稚園や小学校に通うお子さんがいる人は、出来れば子どもたちが帰宅するまでには自宅に戻っていたい。
そうなると、9~13時か、9~14時勤務ですね。
よく求人にあるのが、「4時間以上の勤務で相談に乗ります」とあるパターン。
これって、企業側としては長い時間は働いてもらいたいわけで「4時間だけしか出来ない」という方は厳しかったりします。
また、土日祝や長期休暇(夏休み・冬休み問題)の勤務をどうするかでも応募側は悩みます。
実家が子どもを見てくれるとか家族が協力的で、なおかつ「遠慮しないで働いていいよ!」と送り出してくれる環境なのかが課題です。
そもそも恵まれている環境ならば「正社員」としての採用を考えますね。
女性の再就職セミナーや就職相談をしていると、介護に限らず「時間と日にち」が合わないと断念することがあるのです。
「出産を機に介護職を辞め、復職したいと思っていても近くに頼れる親もいなく、保育園にも入れない。」
こういう相談を受ける度に、女性社員の現場の声が届いていないと感じるのでした。
求人を出す前に、働きたい主婦の生の声を人事担当者が拾ってみることが先決。
人手不足なのではなくて、環境不足なんです。
結構「力仕事」です
同じ「人」と関わる仕事で保育士さんもそうですが、よく聞くのが「腰を痛める」のだそうです。
小さいお子さんならまだ体重も軽いですが、高齢者となると相当な重さです。(特に男性)
寝たきりの方・車椅子のかた・歩行の際に補助が必要な方、と様々。
食事や入浴の時には一人ずつの移動があるわけですから、それは大変です。
実際、私も父の施設にお昼時に行くことがあり職員さんの様子を拝見しています。
本当に「腰」やられそうです。
これも就職相談の中で出た話ですが、「腰痛」になってしまい介護職はもう出来ないという方がいました。
施設での実績もありながら、体力的に続けられないと離職してしまう。
貴重な人材を失っていますね。
特定の人に負荷がかからない仕組みなどを考え、無念の離職を減らす取り組みをすることで人手不足が解消となります。
日々の仕事に追われていて、考える時間などない!と言っている間に誰かが辞めてしまう。
日本の高齢化は待ったなしです。
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