人手不足に悩む会社にとって、社員の離職問題も大きいですね。
やっと採用した社員が、ある日突然「辞めます」と言って来る・・・どきどきしますね。
お互いの関係性が良ければ退職理由も聞き出せるでしょうが「一身上の都合で」と言われると何も返せないということはないですしょうか?
社員が職場を去る原因のひとつが「人間関係」です。
離職理由を調べてみても、上位に「人間関係」が入っています。
図表2 「初めての正社員勤務先」を離職した理由(MA,性別,新卒3年以内離職者)
条件が合わないとか、他にやりたいことが出来た等はある程度仕方ないとはいえ(これも本来は変えられるのですが)。
人間関係が良くなかった、という理由で優秀な人材が離れてしまうのは会社にとっての損失です。
社員のことをどこまで知っていますか?
先日、社員が15名ほどの会社にお勤めの方とオンライン面談をしました。
中堅社員として仕事にもやりがいを感じているし、社長からも一目置かれているとのこと。
現在のお悩みを聴いてみました。
・後輩の仕事へのモチベーションが低くて、言われたことしかやらない状態に困っている。
・社員間の人間関係がギクシャクしていて、お互いの愚痴を言われ調整役に疲れてしまう。
ご本人自体が「人間関係」に振り回されている様子でした。
元々平均年齢が若い会社です。
これから育って欲しい人材が、やる気がなくて目の前の仕事だけをこなしたらいい!としか考えていない。
これは経営者としては放っておけない問題ですね。
ところが、現実は担当者が全て抱え込んでいました。
社長に何も伝わらなければ、社内が今どういう状態なのかを知るすべがない。
結局、辞めてしまう社員が多くなっているのでした。
危機感を持っているのが責任を感じている社員だけだとしたら、ご本人が居なくなった場合の社内がどうなるのか?
恐らく「社内崩壊」してしまう気がします。
大金をつぎ込んで研修をしただけでは変わらない
お聞きすると、社員研修もこれまでにしてきたそうです。
研修費用もそれなりにお金をかけて社員のスキルを上げようと頑張ってはみたのですね。
しかし、何も変わることがなかったとおっしゃっていました。
心に響く研修は、私でもなかなか出会うことはありません。
それは、受講者(社員)が自分事として聞く準備がないからです。
私も仕事の一つとして中学生や高校生に研修をすることがありますが、内容によっては「自分には関係ない」生徒さんもいるのです。
本当に分かりやすいですが、目の前で居眠りをするか隣の友達とおしゃべりを始めるんですね。
どんなに「必要なこと」を話してみたところで、響きません。
では、研修は無駄なのか?
やり方次第です。
今の状況を変えたい、自分を成長させたいという方向にまず持っていくことです。
社員一人一人に面談が必要なわけ
やる気がない社員を変えるにはどうするか?
ここで間違えてしまうのが、いきなり社長が「どうだ、悩みはないか?」と言ってしまう事なんです。
よほど普段から声を掛け合っていて、社員のことは常に気にかけているというのならいいですが。
社員のことは管理職や人事に任せきりの場合は、社長が出て行くのは一旦控えてくださいね。
社員の本音を引き出せるは実は社外の人間のほうが上手です。
利害関係も、感情もないから。
「わが社は問題ない」と思っている経営者ほど、社員の本音を分かっていないのかも知れません。
こんな時期だからこそ、社内や社員に気を配ることを意識してみてください。
離職者を出さないための一歩はここからです。
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