私の面談は、もしかすると雑談が多いかも知れません。
初対面の人間に、いきなり悩みを吐き出すのは意外と難しいからです。
ですが、不思議なもので雑談をしていく中で本音が出てくるのですね。
当たり障りのない天気の話からだとしてもです。
「この人なら聴いてくれそう」と思ってもらえるスイッチがどこかにあるようです。
実は・・・と悩みや不安を言い出してくれたら、「信頼された」と判断出来るものなんですね。
従業員にいきなり本題を持ちかけていませんか?
何でも言っていいよ。で、何か問題ある?悩んでいることは?
従業員にこんな聞き方をしていないでしょうか?
それ、一番ダメなやり方なのです。
こう言われたら、「自分のことは何も考えていないな」と判断されます。
そして「別に何もないです」と答える!
本当は職場内で問題があって、相談したいと思っていたのかも知れません。
でも、冒頭のひと言で「言っても無駄だ」と感じさせてしまったのです。
せっかくの機会を台無しにする典型的な例です。
悩みを聞いてやろう、という態度では上手くいかないものです。
何気ない会話の中から「実は〜」を引き出すのがベストなやり方。
ここを知らない方が多いのが現実ですね。
本音は身内には言い出しにくい
また、本心を訊こうとするなら社内の人間だと厳しい面があります。
それは「評価」に繋がる可能性があるからです。
「こんなことを言ったら評価が下がって給与や昇進に影響が出るのではないか?」とも考えてしまいがちなんですね。
遠慮しないで何でも言って、の言葉の裏を読み取ってしまうので、結果本音は言いません。
子どもが親に本心をなかなか言わないのと同じです。
経営者や人事にとっては悩ましいですね。
現実を知りたいのに誰も言ってくれない。
ナナメの他人には心を開く
社内の人間が本音を引き出せないなら、「他人」を使いましょう。
従業員にとって縦の関係は「上司・社長」ですね。
横の関係は「同僚・同期・友人」となります。
では、ナナメの関係とは?
全くの他人(社外の人間)を言います。
話をしても本人にとってマイナスにならない、もしくはプラスになる人。
仕事上の話で言うと、キャリアコンサルタントは「ナナメの人」なのです。
ここまでは対従業員の話をしましたが、経営者も「ナナメの人」を利用すべきだと思っています。
気楽に何でも話ができる人がそばにいますか?
愚痴をこぼすだけでも構わないです。吐き出すことで次は新しい空気が入ります。
雑談だけでも結構です。
話しを聴いてもらえる安心感を体験すると、従業員への対応も変われますよ。
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