離職率はどうですか?と聞かれて、気持ちよく答えられる会社はどのくらいでしょうか?
出来ればそこはオープンにしたくない。
実は離職者が多いのが悩み。
だとしたら、曖昧な回答でごまかしてしまいたくもなります。
離職率が低い=優良な会社というのが一般的なイメージですね。
でも、離職者がゼロの会社はないわけです。
いくら仕事も楽しくて、職場の環境も人間関係も良好でも「離職」しなければならないこともあります。
家庭の事情などがそうですね。
では、それ以外の事情だとどうでしょう?
職場に馴染めないのが原因?
以前、高校生の就職支援をしていた時のことです。
就職前から相談に乗り、やっと採用が決まったAさん。
ところが、4月入社を過ぎた頃、ひょっこりと相談に現れました。
「実は、辞めちゃって」とまさかの告白。
出勤したのは僅か二日間!でした。
一体何があったのか、まずは聴いてみることに。
「職場の皆さんはとても良い方ばかりでした。でも、皆さんが仲良し過ぎて新人の私がその輪に入っていけそうにないなって思って辞めることにしました」
この退職理由に、一瞬耳を疑ったほどです。
大人からすると「そんな事で!」と思いますね。
恐らく職場の方も「意味が分からない」と感じたでしょう。
ですが、本人はいたって真面目。
社員がほぼ女性の職場で、年上ばかりの中に放り込まれた事で不安だったのかもしれません。
先輩の皆さんは新人の彼女を温かく受け入れてくれた筈なのに、ボタンが掛け違っていました。
辞める前に相談に来てくれていたら、こちらも打つ手があったのですがすでに退職済み。
悔やまれる一件でした。
採用時にはどこまで伝えますか?
Z世代の社員と話が合わない。
そんな悩みが話題に上がりますね。
本当に噛み合わないですか?
職場力がある会社は、採用時に工夫していることがあります。
それは新卒・中途に関わらず自社のことを詳細に説明すること。
通常は、当たり障りのない範囲で(または少し盛ることも?)求人内容を出しますね。
ところが、いざ入社してみると「それは聞いてない!」があったとします。
・飲み会が多い
・社員旅行がある
・実は結構残業あり
・社員の年齢層に偏りがある(若い人ばかりなのか、年配の人が多いとか)
コミュケーションが大事だと理屈では分かっていても、業務以外で社員間交流するのを敬遠する人もいます。
事前にどういう社風なのか、イベント的なものの有無はどうかなどを採用前に伝えられていたら、「こんなはずでは」の不満を減らせます。
仕事内容よりも、職場の在り方のミスマッチで退職するケースもあるのです。
人手不足の対処法は、採用時に自社をさらけ出すところから始めてはいかがでしょうか?
気軽に相談できる環境を
入社2日で職場を去ったAさん。
入社前に職場の雰囲気を見せてもらうなり、困った時の相談相手を事前に確保できていたら在職していたのかもしれません。
職場に違和感を持った時、本音を先輩や上司には言い出しにくい。
ましてやあらたまった個人面談の場では平静を取り繕うものです。
結果、ある日突然「辞めます!」宣言を受け、「一身上の都合」という名の理由で強制終了。
これではいつまで経っても職場は変わっていかないですね。
採用時と採用後のフォローに気をつけましょう。
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