ブログ 社員との関わり方

まずは話を聴いてください

先日、就職活動を考えているお母さんを対象としたセミナー講師を務めました。

テーマは「仕事のもやもや」について。

主催者によると、あっという間に満席となったとか。(少人数の定員ですが)

皆さんこれから働くにあたり、「もやもや」としたものを抱えていたのですね。

私が行うセミナーや研修は、グループワークやお隣の方と話合ってもらう時間があります。

初めて顔を合わす人同士ですが、最後には和気あいあいとした空間が生まれます。

なぜでしょうか?

 

同じ方向を向いている安心感

ターゲットが絞られている(働き出すことに不安がある)ことが、一体感を生み出します。

今困っていることを書き出してもらいグループでシェアしたところ、あちこちで盛り上がるのです。

悩みが自分だけではなかったことへの安心感。

一人で抱えていたことを話せた安堵感。

自分の話に耳を傾けてくれたことへの感謝。

普段は育児と家事に追われ、自分と向き合う時間もなかなか取れないお母さんたち。

ほんの少しの時間だったとしても、真剣に聴いてもらえたことが気づきにもなった筈です。

そして、これは職場にも当てはまります。

毎日の業務に追われ、悩みを抱えたまま仕事をしている社員がいたとします。

せっかくの個人面談では、上司ばかりが話をしている。

仕事どう?何か問題ある?何かあったらいつでも言って!

残念なことに「聴く」姿勢が出来ている人が少ないのが現実です。

もやもやとした想いを吐き出すまでには至らない。

こうして不満が積み重なっていくのです。

 

初めは相手に興味を持つことから

「カウンセラーじゃないのだから、上手く聴けるはずがない!」

確かにそうかもしれません。

実は「上手く聴こう」とするから難しくなるのです。

上手く話を引き出そう。

時間内になんとか終わらせないと!

どう評価しようかな?

そんなことを考えながらでは、相手も本音を話しません。

私が考える「聴く姿勢」は、まずは相手に興味を持つことから始めます。

どんな気持ちでここにいるのだろう?

何を話しても、最後まで聴いてみよう。

そう感じていたんだ!と受け入れる。

人は自分の話を聴いてもらいたいものです。

それを話しの途中で遮られたり、真剣に聴いてない素振りが見えたとしたら一気に本心を閉ざしてしまいます。

「どうせ話しても分かってもらえない」と判断するからです。

ある日突然「退職願」が提出されるのは、ほんの些細なことから始まっているのかも知れません。

相手の話を聴いていますか?

 

 

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