「うちは個人面談をやっているので問題はないと思いますよ。」
社員とのコミュニケーションを伺うと、このような言い回しで返事が来ることがあります。
ちなみに、どのくらいの頻度で面談されているのですか?と質問。
月一回、半年に一回、年一回と会社によって様々です。
面談以外でも飲み会に行ったりしているので、関係性は良いです!とお聞きします。
まめに社員に声かけが出来ていて、一人一人の様子が把握出来ているのなら問題なしですね。
ただし、その関係性が一方通行でないことを願います。
もっと〇〇だといいよね、を引き出す
以前、研修の中でグループワークを社員の皆さんにやっていただいたことがあります。
テーマは「職場をもっと居心地良くするために必要なこと」
その会社は働くための制度や仕組みは充分出来上がっています。
他所から見ても「羨ましい」と思われているはず。
役職者や上司の皆さんはそれなりに自信があったと思います。
ところが蓋を開けてみると、小さいことから大きなことまで多様な要望が上がってきました。
各グループから出てきたアイディアや要望は、全員が共有出来るように壁に張り出します。
休憩時間で目を引いた光景は、張り出された用紙を見て役職者や上司の方々が驚く姿でした。
「こんな事を言われたことがない」「初めて知ったことが多い」と口にしていたのが印象的。
いくら個人面談をしていたとしても、その時間内で話せる内容は限られています。
ましてや職場全般についての話題は個人面談では話す機会が少ないのではないでしょうか。
たまたま女性が多い職場だったこともあり、和気あいあいと取り組んでもらえました。
話せる環境を用意してますか?
個人面談を決して否定するものではありません。
むしろ積極的に取り入れて頂きたいと思っています。
せっかくの個人面談を型にハマったもので終わらせては勿体ないですね。
面談後に、「かえってもやもや感」が残ったとしたらどうでしょう?
何かしらの不満や不安を感じる前に解消しておきたいところ。
それには事前準備として職場全体で課題を出し合ってみる。
自分以外でも同じように感じている社員がいると気づくことで、安心に繋がります。
職場の問題点・課題は現場で働いている社員の1番身近な事柄です。
食器の小さなひび割れを放置しておくと、ある日突然大きい割れ目となり壊れてしまいます。
人間関係や職場環境も同じ。
ちょっとした違和感は気づいた人が口にして、全体の問題として取り組むことで後悔は減るはずです。
自由に言える環境を準備しておくことも経営者・管理職の役目ですね。
皆さんの職場はいかがでしょうか?
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